岡山芸術交流2019、閉幕いたしました

9月27日(金)に開幕した9カ国、18組のアーティストによる作品が集結した国際現代美術展「岡山芸術交流2019」は、11月24日(日)に閉幕を迎えました。全51日間にわたる延べ来場者数は、前回の234,136人を大幅に上回る311,731人。岡山県内はもちろんのこと国内外からもたくさんの方にご来場いただきました。
また、岡山芸術交流2019は、上海・アートウィーク期間中に発表された、1年を通してアジアのアートシーンに貢献した団体や展覧会等を表彰する賞「ASIA ART PIONEERS」において、2019年度の「PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR」(パブリックアート・プロジェクト・オブ・ザ・イヤー)を受賞いたしました。
皆様のご来場とご協力に、心より御礼申し上げます。

[延べ来場者数]
311,731人(速報値)
※有料エリア及び屋外展示作品(無料エリア)の人数を合計した延べ人数です。

[ASIA ART PIONEERS]
グローバル専門誌「THE ART NEWSPAPER CHINA」「ARTReview Asia」「LEAP(中国)」などを所有するModern Media社(中国)が、各誌における1年のレポートや評論などを基にアジアのアートシーンのトレンド/潮流をアーカイブするとともに、作品制作、研究、芸術の促進を目的に設立。そのほか、日本・韓国・シンガポールの国立美術館による共同企画「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代」(日本では国立近代美術館にて2018年10月10日-12月24日開催、その後韓国シンガポールに巡回)は「EXHIBITION OF THE YEAR」、アーティストのカオ・フェイ(中国)、ニキル・チョプラ(インド)、ホー・ツーニェン(シンガポール)などは「ARTISTS OF THE YEAR」を受賞しています。

[岡山芸術交流2019開催概要]
会期:2019年9月27日(金)~11月24日(日)計51日間
タイトル:「IF THE SNAKE もし蛇が」参加アーティスト数:9カ国、18組
会場:旧内山下小学校、旧福岡醤油建物、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、岡山城、シネマ・クレール丸の内、林原美術館ほか市内各所

クロージングイベント02 ラウンドテーブル「国際展と芸術祭の隆盛〜その課題と可能性」を開催しました

岡山芸術交流2019の最終日となる11月24日(日)、蔭凉寺にて岡山芸術交流2019のクロージングイベント02 ラウンドテーブル「国際展と芸術祭の隆盛〜その課題と可能性」を開催しました。

ゲストには、浅田彰氏(批評家 / 京都造形芸術大学教授)、小崎哲哉氏(アートジャーナリスト)に加え、今年日本で国際展を行ったディレクターである津田大介氏(あいちトリエンナーレ2019芸術監督)、林寿美氏(TRANS-ディレクター)、那須太郎氏(岡山芸術交流2019総合ディレクター)を迎え、2000年以降日本各地で開催される芸術祭についての課題と可能性を語り合いました。

前半は、3名の国際展ディレクターによる、今年開催された国際展の背景や特徴、テーマなどを解説。その後、浅田氏と小崎氏も含め、アートフェスティバルの成り立ち、アートを地域の街興しとしている現状や課題などを議論しながら、岡山芸術交流2019の総括も含めた現代アートの役割などを考えました。
後半は、80名の参加者から質問や感想を募り、いくつかの質問疑問を登壇者が答える質問タイムに。どのように現代アートを見る目を養うべきか?という質問に対しては「アートヒストリーよりも、今社会で何が起きているのか、事件の核となっているものは何なのか? を考える思考が必要」といった、現代アートとの向き合い方など興味深い話に広がりました。

参加者からは「芸術と芸術祭の本当の有益性について有意義なお話が聞けて楽しかった。」「今後の芸術祭のあり方などを考えるきっかけとなった。」「日本のアートシーンに関わる議論が地元岡山で行われたことを誇らしく思った。」といった、今後につながる声が上がりました。

クロージングイベント01 オープンミーティング 「終わりは始まりー“CCCSCD”で岡山芸術交流を語りあう」を開催しました

11月23日(土)、CCCSCDにて岡山芸術交流2019のクロージングイベント01 オープンミーティング 「終わりは始まりー“CCCSCD”で岡山芸術交流を語りあう」を開催しました。

ゲストには、岡山芸術交流2019のプログラム等でご協力いただいた片山真理氏(みるを楽しむ!アートナビ岡山代表)、久山信太郎氏(岡山神社宮司)、桑田奈美枝氏(Satellite代表/ギャラリスト)、松川絵里氏(哲学者)、作元大輔氏(cifaka代表)の他、岡山芸術交流運営スタッフの方々にもご参加いただき、それぞれが携わった内容の説明を経て、今後、岡山芸術交流がさらに発展していくこと等について意見を交わしながら、展覧会全体を振り返りました。最後にはゲストや参加者とともに懇親会を行い、クロージングイベント第一弾は終了となりました。

参加者からは「ゲストの方々、それぞれの立場から感想や苦労話を聞けたのは楽しかった。」「課題を解決していく苦しさ、楽しさをリアルに感じることができた。」といった声をいただきました。

岡山大学SiEED公開講座「アートから学ぶ新たな視点と思考」を開催しました

11月17日(日)、市民会館にて岡山大学SiEED公開講座×岡山芸術交流2019パブリックプログラム「アートから学ぶ新たな視点と思考-Visual Thinking Strategyで触れる岡山芸術交流2019」を開催しました。
Visual Thinking Strategy(VTS)は、アート作品の鑑賞を通じて鑑賞者同士で多様な意見を交わすことにより、現代の複雑化する社会において、様々な課題設定に求められる視野・観察力と、思考力を広げることを目的としたワークショップ。今回の公開講座では、岡山芸術交流2019の作品を題材に、参加者同士の意見交換を通して柔軟な思考のためのトレーニングを実践しました。

当日は39名が参加。オリエンテーション後、1時間ほど旧内山下小学校の作品を鑑賞。何が見えるか、何が聞こえるか、何を感じるか?についてメモを取りながら鑑賞し、その後、グループディスカッションでシェア。なぜそう感じたのか?などを議論し、グループごとに思考を深めました。最後に参加者全員に修了証授与を行い、公開講座が終了となりました。

参加者からは「アート作品とディスカッションを通して、自分の考えを理解した。」「普段全く考えてないことを考え、言葉にし、他人の意見を聞くことができ貴重な体験ができた。」「アートを通じて社会の進化について考えられた。」といった声があがりました。

岡山芸術交流2019が「ASIA ART PIONEERS / PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR」受賞!

今年1年を通して世界のアートシーンに貢献しているアジアの団体やアーティスト、プログラム、展覧会などを表彰する「ASIA ART PIONEERS」の各賞が上海アートウィークが開催された中国・上海にて11月8日に発表され、岡山芸術交流2019は「PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR」(パブリックアート・プロジェクト・オブ・ザ・イヤー)を受賞しました。

「ASIA ART PIONEERS」は、グローバル専門誌「THE ART NEWSPAPER CHINA」「ARTReview Asia」「LEAP(中国)」などを所有するModern Media社(中国)が、各誌における1年のレポートや評論などを基にアジアのアートシーンのトレンド/潮流をアーカイブするとともに、作品制作、研究、芸術の促進を目的に設立されたもので、各誌の編集者による審査の結果、初回である今年、岡山芸術交流2019は「PUBLIC ART PROJECT OF THE YEAR」を受賞しました。

本賞は、日本・韓国・シンガポールの国立美術館による共同企画「アジアにめざめたら:アートが変わる、世界が変わる 1960-1990年代」(日本では国立近代美術館にて2018年10月10日- 12月24日開催、その後韓国シンガポールに巡回)や、アーティストのカオ・フェイ(中国)、ニキル・チョプラ(インド)、ホー・ツーニェン(シンガポール)なども受賞しています。

マシュー・バーニー作品 シネマ・クレール丸の内にて特別上映

岡山芸術交流2019連携プロジェクトとして、参加作家であるマシュー・バーニーの映像作品「リダウト」をシネマ・クレール丸の内にて上映します。
下記ご確認のうえ、ぜひともご来場ください。

■日時
2019年11月23日(土)15:50~18:04
※上映は上記日時1回のみ

■会場
シネマ・クレール丸の内(岡山市北区丸の内1-5-1)

■定員
110名(先着順)

■料金
一般:1,800円
学生:1,500円
65歳以上:1,200円
高校生以下:1,000円
※岡山芸術交流2019鑑賞券ではご入場いただけません。
詳細は会場へお問い合わせください。
電話:086-231-0019

http://www.cinemaclair.co.jp/

■その他
配給:トモ・スズキ・ジャパン
後援:アメリカ大使館、岡山芸術交流実行委員会(岡山芸術交流2019 連携プロジェクト)

予告編動画

 

「リダウト」のあらすじ等詳細は

https://www.tomosuzuki.com/redoubt

「みる×対話」鑑賞ツアーの2回目を開催しました

11月16日(土)に、岡山芸術交流2019パブリックプログラム「みる×対話」鑑賞ツアーの2回目を開催いたしました。
『みるを楽しむ!アートナビ岡山』と協働で実施した今回のツアー。会場となった旧内山下小学校にて、まず参加者16名と校庭やプールの作品を色や形などに注目し、様々な角度から鑑賞。作品を見て感じたイメージや作品同士の共通点、疑問点などを参加者同士で自由に語り合いました。その後はJOE’s COFFEE(北区丸の内1-14-6)に場所を移し、ツアー後の感想などを共有しました。
参加者からは普段とは違う鑑賞方法を通して現代アートの新たな楽しみ方を見つけたという声が多く、「参加された方の素直な反応が興味深かった。」「一人では気付けなかったことに気付けた。」といった感想があがりました。

パブリックプログラムでは、岡山芸術交流2019閉幕に向けて、クロージングイベントを予定しております。詳細は下記よりご確認ください。
https://www.facebook.com/oas.publicprogram/