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※終了しました【10/27(日)14:00〜】パブリックプログラム「ゲストトーク【思考と感性を拓く3つの鍵】考古科学編」2019.10.23
※パブリックプログラムとは、「岡山芸術交流」が地域に開かれ、根ざし、持続・発展することを主旨目的に、岡山内外の人・場所・文化資産の3つのポテンシャルを活かした様々な企画です。
アートとは「社会を映す鏡」と言われています。今を生きるアーティストによる表現は、同時代性を色濃く反映した感性や知性、情報や技術に依るところが大きいです。それらを読み解く鍵としては“さまざまな現代”を探ることも有効ですが、もっと大きな流れ、つまり世界や人類や生物史に関する考察も重要です。そこでゲストトークでは、考古科学、進化生物学、文化人類学の3つの分野の専門家をお招きします。個々の“研究眼”という鍵を手がかりに、岡山芸術交流を多角的な観点で捉えるための思考や感性を拓く機会をご堪能ください。
1、【考古科学編】「古代オリエント」から知る都市の成り立ち
考古科学編では、不幸にも、考古学研究に必要な情報を喪失した古代ガラスを「寡黙な美人」に例える、オリエント美術館学芸員の四角隆二さんをゲストにお迎えします。
約5千年前、オリエント地域の都市で最古の文明が誕生しました。都市出現に貢献した金や銀、銅などと異なり、都市成立後の社会が生み出した人工物質ガラスは、「都市を映す鏡」ととらえることも可能です。先端科学や分析化学との学際研究で聞こえてきた「寡黙な美人の声」と、都市の展開を整理し、オリエント専門美術館に最先端アートが展示される意味を考えてみませんか?
ゲスト:四角隆二(考古学者、岡山市立オリエント美術館副主査学芸員)
日時:10月27日(日)14:00〜15:30
場所:岡山市立オリエント美術館 地下講堂(岡山市北区天神町9-31)
定員:30名(事前申込優先)
参加費:無料
〈ゲストプロフィール〉
四角隆二(考古学者、岡山市立オリエント美術館副主査学芸員)
2002年3月青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程中退、2002年4月より岡山市立オリエント美術館学芸員として勤務。専門は西アジア考古学。主な関心は、鉄器時代におけるパイロテクノロジー(火を使った技術)の進展と社会変容の実態解明。近年ではサーサーン・ガラスに関する考古学上の問題解明にも取り組み、放射光科学者や分析化学者などと共同で「寡黙な美人」の声に耳をそばだてている。
岡山芸術交流2019パブリックプログラムとは?
「岡山芸術交流」が地域に開かれ、根ざし、持続・発展していくための“人や場所の発掘と関係性の構築”、“文化資産の活用と発信”を目的としたプログラム。2016年に築いた人や場所との関係を深化・発展するとともに、岡山内外の人・場所・文化資産の3つのポテンシャルを活かし、それぞれとの連携・協働プログラムを開発します。
【お問合せ】
岡山芸術交流実行委員会事務局
〒700-0823 岡山市北区丸の内2丁目1-1
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